似顔絵について思うこと。
私は、似顔絵って、
その人の存在を証明する、とても崇高なものだと思っています。
私が初めて似顔絵を描いてもらったのは、
たしか高校1年の頃。
クラスの友達がサラッと描いてくれた小さな紙に描かれた私は、
当時全ての情熱と授業以外のかなりの時間を注いでいたクラリネットを握りしめて
ピースしていました。
その子は「ハイ、なが〜。さっき授業中に描いたの〜」ってノリで
何気なくくれたのですが、
私はそれを見て、
「クラリネットに情熱を注ぐながたまいがこの世にいます」
という存在証明だなぁ、と感動しました。
なんか、自分の存在と自分のがんばりを認めてもらえた、
って気になったのです。
ものすごくうれしくて、今でも大切に持っています。
それから大学へ行き、社会人になり、
営業職やデザイン職、事務職を通じて色々な方に出会うことができました。
みなさんひとりひとりのストーリーがあって、
みなさんひとりひとりが特別で。
私が似顔絵を志すにあたって、
この方々との出会いは本当に財産となりました。
その方の存在を証明するにふさわしい絵が描けるよう、
これからもがんばろうと思います。
ナガタマイ